『食品の裏側』
「法の基準」としては問題ない。しかし「まごころ基準」に照らしてどうなんだ、と著者は今日の日本の食事情を本気で心配している。
- 作者: 安部司
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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著者が心配しているのは、個々の食品添加物の一部が、単独で、あるいは複合して、生理学的に悪影響をおよぼす可能性があることもさることながら、「塩」と「たんぱく加水分解物」と「化学調味料」と「風味エキス類」の組み合わせの工業生産物が、安全性の問題と味覚破壊の問題をおこしていると訴える。
そしてさらに「ぶとう糖果糖液糖」の影響も、虫歯云々の問題よりもはるかに深刻化しているという。
若い頃アルバイトで短期間、「ヤッチャ場」で、防カビ剤の塗布された輸入グレープフルーツの選果をした。そのころの体調不良が、なんとはなしに思い出される。