伊太利亜:ピッカータに似たもの
炊飯器にはタケノコご飯が仕込んである。それだけでは物足りないかあ。
久しぶりに時間がとれた今日。
おかずに、何かひと皿つくろうとする元気があったのは、喜ばしい。
17:00すぎ。
まだ沈もうという気配が感じられない、乾いた夕方の日差しを受けて、近くのスーパーへちょいと出かける。
二分の一の豚フィレ一本、約950円/320g。いつも買う他の部位よりちょっと値が張るけど…。
たまにはいいかあ、の思い切りとともに買い物カゴに無造作につっこむ。
消費期限間近かで値引き中の生クリームと、ドミグラスソースをカゴにくわえて。
赤ワインがなかったかも…で、酸化防止剤無添加とやらの国産もの1000円も…。
料理に取りかかる前に、ワインの栓を抜いて、まず「味見」。
いつもの儀式。
この「テイスティング」いかんによって、料理のできばえが左右されるとは、いつだってまったくぜんぜん思わない。
でも気分良く料理を作ることは大事なことだ。
さて、
- ワインを煮詰めてドミグラスソースを加える。
- さらに生クリームをくわえて少し煮て、塩でととのえてソースできあがり。生クリーム使い切りで、お子様向けの柔らかソースに…
- ソースの見通しが立ったところで、肉を切って叩いて小麦粉まぶす。
- 泡立てた卵にくぐらせて、熱したフライパンに丁寧に置く。
季節がいいな。盛りつけの前に、皿を温めなくて…。
庭でとれたサヤエンドウの若い色を添えてできあがり。
いつものように手間をかけずにひと皿。
焼きオイルにちょいと贅沢したEXバージンの香りが、ほのかに肉全体を覆っている。
タケノコご飯も香りよく炊けた。
とっぷりと夕陽が沈む前に、
ソースにつかった残りのワインをすべて開けてしまった。