夏至で連想すること

3つぐらいある。

まず、北極圏に近い場所で、太陽が一晩中地平線上に浮かぶ情景。
一度体験してみたいと思っているけど。太陽が沈まないのは、精神と生理にどういう影響をあたえるのかな…。

日没日の出が一日中ある地域に生活する人間は、日のあるうちに生活して、暗くなったら体を休める。そういう風に副腎皮質ホルモンもでてくる。
そんな文化的生理的構造の人間が、日の沈まない状況におかれたらどんな感覚を得るのかなって。

寝てる時間も明るいんだよ。
たぶん、ぼやっとね。
目をとじていても瞼を通じて光を感じるだろ。
24時間の中に、ホルモンの出具合が、夜昼である程度きまっている地域に住む人間にとって、北極圏や、南極圏の生活文化になじむとは、どういうことなのかな。

熟睡できずに、一晩中まどろんでいるのではないだろか。
となると、「日中」もまどろんでいるのではないかな。
だから24時間まどろんでいるのだな。



2番目に、夏至で思い出すのは、ルマン24時間レースだ。
毎年夏至に近い週末に、北フランスのLe Mans市の、サーキットと公道を使っておこなわれる。
その昔、15年くらい前、その公道をレンタカーで通りすぎたことがあったっけ。

24時間レース中、暗い「夜の」時間が何時間かあって、その間もレース関係者は、ゆっくり睡眠することもせずにレースにとりくむんだが、ほんのちょっとした天使か悪魔の「ささやき」を聞いた刹那を境に、レースは予想外の展開をくりひろげる。

単なるスピード争いの機械だけの自動車レースではなく、そこに人間の強い意志と弱い意志の絡み合ったドラマが織りなされていくのが、「夏至のレース」。



3番目に、連想するのが、ケルトだったか西欧の民話で、夏至の日に地下から妖精や魔女が出てくる話。
それにまつわるお祭り。
もっとも24時間レースにしたって、夏至のお祭りをベースにしているに違いない。

夏の夜は短いな。
まどろみの時間帯に、妖精にあってみたい。
僕も…。




えっと、次の日曜は、料理を作らなければならない日だ。
すでにサブオーダーはでていて、「タコの入っていない『たこやき』」を作れとのこと。
こんにゃくでもいれてやろうか。それともやはり似た食感の海の幸をいれるべきか。