ホルスト『惑星』を聴きながら冥王星を探してみる…。ない。

ホルスト:惑星

ホルスト:惑星

地上での「惑星」論議をよそに、夜空は、まことによく晴れている。

夜八時頃。伏屋の外に出てみる。
北北西の方角には、北斗七星がヒシャクの柄を上にして、まるで山の端から、水をくみ出そうとしているかのようだ。
北極星は静かにまたたき、さらに東の方向に向き、首を反らせていくと、デネブ・ベガ・アルタイルと「夏の大三角」だ。
デネブが輝くだけでなく「はくちょう」が南の方向を向き、羽ばたいているのがよくわかる。
さらに目がなれてきた。
「はくちょう」の飛翔のむこうに流れる雲がある。なんて雄大なんだ。
やや、まて、雲ではない。
川の流れだ。
南の空へ向かって、ミルクがこぼれている。天の川である。

再び北から西へ首を戻していくと、「うしかい」のアルクトゥルスが麦色に輝く。


先ほどから、音が伴ったり、伴わなかったり、規則的に瞬きながら北方向へ水平移動する光点がある。
おそらくシベリア経由のヨーロッパ直行便か。


よく晴れている。
明日の朝は少し、気温が低めになるだろう。


惑星
富田勲の惑星もなつかしい…