『あの子を探してNot One Less』大陸に必要なイキオイというもの

何の経験もない13歳の女の子ウエイミンジ魏老師が、実に強い意志で、教え子ホエクーも、周りも動かした。
初恋のきた道』の母の気持ちの強さもそうだったけど、何かの一途さに、わぁっと人が動いて、いままで実現不可能と思われていたようなことがいとも簡単に成し遂げられてしまう。
こういう本質を見極めないまま勢いで動くものは、長続きしないで終わってしまうことが多いのではないかなあ。こういった行動様式のメリットも確かにあるにはあるが、熱が冷めると、潮が引いていくように、皆が去っていってしまう。

それにしても中国の実情を反映しているような、そうでないような、しかし一途な生き様を感じさせてくれるフィルムだ。